THCはCBDと並んで大麻に最も多く含まれる
カンナビノイドの一つです。
THCは精神活性作用(多幸感など)があると同時に、
日本では厳しい法律が定められています。
大麻成分のうち約40%を占めると言われる
CBD(カンナビジオール)は非精神活性成分であり、
もちろん合法です。
今回、お話する
THCの正式名称は
デルタ9-テトラヒドロカンナビノール、
THC:Δ9-Tetrahydorocannabinol(Δ9-THC)は
マリファナの主要な精神活性物質であり
最も有名な成分で、精神活性効果を引き起こす
カンナビノイドとして広く知られています。
THCは大麻草の植物に含まれているときは、
THCA(テトラヒドロカンナビノール酸)の状態で存在しますが、
THCAは加熱されると脱炭酸というプロセスを通じて、
THCへと変化します。
1964年にイスラエルの科学者メクラム氏によって
化学構造が同定されました。
これが大麻研究の大きな足がかりとなり、
その後のさまざまなカンナビノイドや
人体に備わるエンドカンナビノイドシステムの
発見につながったと言われています。
その後、精神活性効果を求める人々によって
大麻はTHC濃度が高くなるように
品種改良が盛んに行われました。
現在の大麻は平均して10〜30%の
THC濃度を持っています。
THCはその精神活性作用のため、
日本やアメリカをはじめ世界のほとんどの国で
禁止薬物扱いとなっています。
ただ一方で数々の薬効も持つために
医療大麻や大麻系医薬品として
活用されはじめています。
1964年にイスラエルの科学者メクラム氏によって
化学構造が同定されました。
Δ9-THCタイプとΔ8-THCタイプがあるが、
前者の方は精神作用が強く、
後者はその25%程度しかない。
一般的にTHCというとΔ9-THCのことをいう。
マリファナにはTHCが3~25%含まれ、
品種によってその含有量が異なります。
THCには痛みの緩和、吐き気を抑え、
けいれんを抑え、食欲増進の効果があります。
マリファナを吸うとよく食べ物がおいしく感じるのは
THCの効果だと言われています。